アポストロフィー(apostrophe)は英国英語ではネガティブな印象を与える
こんにちは!Aoneko( @blue_cats03)です。
今回は、イギリス英語におけるアポストロフィー(apostrophe)の位置付けについて紹介します。
本記事は、スティーブ・モリヤマ氏の書籍『イギリス英語は落とし穴だらけ』の「アポストロフィーの謎(26頁)」を参考にして記載しております。
イギリス英語では、アポストロフィー(apostrophe)の使い分けが重要です。
アポストロフィーを使うと、文脈によってはネガティブな印象を与えてしまうことがあるので注意してください。
英国留学をしていた所感として、基本的にアポストロフィーは使用しない方が無難です。https://t.co/uljtIOUBHN— Aoneko Lab (@blue_cats03) October 2, 2020
アポストロフィーの有無でセンテンスのニュアンスが変わる
イギリス人がアポストロフィーをあまり使わない理由として、アポストロフィーの有無でセンテンスのニュアンスが変わってしまうからです。
アポストロフィーを使った所有格は、基本的に人間等の名前に使います。他方で、国名や会社名にアポストロフィーを使うと、文脈によってはネガティブな含みが出てきてしまいます。
上図のようにEurope's LeadersとEuropean Leadersとした場合で、意味が違ってきてしまいます。
Europe's Leadersというと、国民からの距離感が出てきてしまいます。上から目線で、国民の生活状況なんてお構いなしに勝手に政策を決めている、冷たい政治家や官僚のイメージになりえます。
後者のEuropean Leadersは、もっと国民との距離が近い、暖かさを持つ表現です。
Japan's leader saw his approval rating drop to new low. (国民の気持ちがわからない日本の首相は、また新たな支持率低下を経験することになった)
たかがアポストロフィー、されどアポストロフィー。もちろんネイティブのイギリス人とはいえ、いろいろな人がいますから気にしない人もいるでしょう。
しかし、筆者が英国留学をしていた際、アカデミックな環境に属しているイギリス人は今回のアポストロフィーのような細かい点もかなり気にしている印象を受けました。
イギリス英語の微妙な違いを分かるようになると、イギリスでの生活が快適になります。
これからイギリスで仕事をされる方や英国留学をされる方は、イギリス英語の知見を深めた上で、現地で活躍してほしいです。
『イギリス英語は落とし穴だらけ』は、イギリス英語の細かい表現もしっかりと解説しています。ある程度、高度な英会話を駆使している人にとっては、ためになる一冊だと思います。
『イギリス英語は落とし穴だらけ』が控え目に言って最高に面白かったです。
英語の表現から、イギリス人の控え目で皮肉を好む性格を学ぶことができます。
これからイギリスで仕事をされる方や英国留学をされる方は、ぜひ一度手にとってほしい一冊です。https://t.co/jENycSoQ6C#アメリカ英語との違い— Aoneko Lab (@blue_cats03) October 1, 2020
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『要注意!so-calledの使い方:英国では皮肉の意味合い』
参考文献
本記事は、スティーブ・モリヤマ氏の『イギリス英語は落とし穴だらけ』の書籍を基に記載しております。
この書籍は、イギリス英語の細かい表現もしっかりと解説しているため、イギリスに留学する方やイギリスに暮らしながら働く方など、ある程度、高度な英会話を駆使している人にとっては、ためになる一冊だと思います。
イギリス英語の使い方を学ぶことで、イギリス人の精神も学ぶことができます。
『イギリス英語は落とし穴だらけ』のレビュー記事も併せてお読みください。