要注意!so-calledの使い方:英国では皮肉の意味合い

オックスフォード大学のキャンパス

写真: オックスフォード大学のキャンパス, 出典: 当サイト

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【so-calledの意味を解説】イギリスでは皮肉と否定のニュアンスもあるので要注意!

こんにちは!Aoneko( @blue_cats03)です。

今回は、so-calledの使い方を解説します。

まず大前提として、イギリス文化の構成要素に「皮肉」があります。英語であえて皮肉を言いたい日本人はあまりいないと思いますが、もし誰かに皮肉を言われたときは気づいたほうがいいでしょうから、今回は「皮肉」と「否定」のニュアンスがあるso-calledについて解説します。

 

 

日本語ではso-calledを「いわゆる」と訳されることが多いですが、イギリスでso-calledが使われる場合は、十中八九、「皮肉」+「否定」のニュアンスが伴います。

ビジネスでイギリスに行かれる方や英国留学される方はso-calledを使った表現はなるべくしないようにしましょう。

 

例文として、アイリッシュ系のSteve氏のTwitterを引用させていただきます。

以下のso-calledの表現は、英国政府に対しての「皮肉」+「否定」のニュアンスが含まれているのがわかると思います。

 

Because ‘lockdowns’ (so-called) in the UK are a joke. They’re not severe enough and not enforced - that’s why we’re in the mess we are in.

 

 

so-calledは、日本の大学受験に頻出の表現のようで、「世間一般的で言われている」「いわゆる」という意味で記憶してしまっている人が多いように思います。

言葉というのは、時代の流れの中で「否定的な」意味が生まれると、たいていその原義では使われなくなります。なぜなら、他に選択肢があるなら、誤解されるリスクのある表現は誰でも避けて通りたいからです。

それでは、どんな場合にso-calledが使えるのでしょうか。例えば、「なんちゃって○○」のような呼び難いお粗末なものに皮肉を込めて使うことができます。

 

 

 

イギリス人は、so-calledを強調してより一層皮肉のニュアンスを明確にさせたり、文章で書く際には二重引用符を使い、懐疑的な皮肉のニュアンスを込めます。

アメリカ英語の場合は、二重引用婦符を純粋に「引用する」ときに使うケースもあるようですが、イギリス英語で純粋な引用の意味では、一重引用符 'single quotation' が無難です。

 

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