【ベーシックインカムの未来】英国オックスフォード大学教授の見解

イアン・ゴールディン

図: イアン・ゴールディン教授, 出典: iangoldin.org

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オックスフォード大学イアン・ゴールディン教授が考えるベーシックインカムの未来

こんにちは!「イギリス留学のサイト」を運営しているAoneko( @blue_cats03)です。今回は、オックスフォード大学イアン・ゴールディン教授のベーシックインカム(最低所得保証)に関する考えをまとめてみました。

 

 

イアン・ゴールディン教授の経歴

イアン・ゴールディン(Ian Goldin)教授は、オックスフォード大学グローバル化・開発学部の教授です。2003年から2006年まで、世界銀行の副総裁を務め、またそれ以前に、南部アフリカ開発銀行の代表取締役およびネルソン・マンデラ大統領の顧問を務めた経験もあります。

公式サイト: Ian Goldin

https://iangoldin.org/

 

ベーシックインカムのあり方

イアン・ゴールディン教授は、ベーシックインカムの制度そのものに賛成している一方で、無条件にすべての人に支給する仕組みには反対しています。

政府は強力なセーフティネット(安全網)を持つべきだが、それを必要としない裕福な人々にまで支給すべきでない。財源に限りがあるなかで、必要とする人々に手当を集中させることが重要だ。裕福な人には課税すべきだ。(イアン・ゴールディン教授)

 

ベーシックインカムと就労意欲

ベーシックインカムを受給することで就労意欲がそがれてしまうという意見がありますが、イアン・ゴールディン教授は、支払う金額を基本的な生活に必要な支出をまかなえる最低限の金額にすることで、ベーシックインカムが構造的に失業者を増やす形にならないと述べています。

人々には根源的に上昇志向があるので、支給された金額以上のお金を手にしたいという気持ちが生まれ、所得を増やすために働くといった考えをイアン・ゴールディン教授はもっています。

 

資本主義とベーシックインカム

イアン・ゴールディン教授は、ベーシックインカムはセーフティネットの一部であり、資本主義社会に必要な仕組みであると説いています。

最も強固なセーフティネットをもつ国は、最もダイナミックな資本をもつ国でもあるとも述べています。

一つ例を挙げると、デンマークはセーフティネットが非常に手厚いにもかかわらず、生産性と労働倫理が非常に高く、格差も小さく、この点はイアン・ゴールディン教授の論理に当てはまります。

 

ベーシックインカムがあるからリスクをとれる

セーフティネットが強固になれば、人々は転職などのリスクを取れるようになります。

資本主義は起業家精神であり、他人と違うことをし、リスクを取ることだ。人々が失敗してもリスクをとることをやめないような社会が望ましい。(イアン・ゴールディン教授)

 

ベーシックインカム導入に際して政府や企業が担うべき役割

イアン・ゴールディン教授は、ベーシックインカム導入に際して政府や企業は完全雇用の社会を目指す必要があると説いています。

失敗した人に救済の手を差し伸べ、第2のチャンスを与える必要がある。(イアン・ゴールディン教授)

 

イアン・ゴールディン教授の動画

グローバリゼーションとテクノロジーの発展が新たな統合された未来に向けて人類を疾走させる中で、イアン・ゴールディン教授は全ての人々が平等に恩恵を受けるわけではないと警告を発します。加えて、もし私たちがこの危険に気づいたならば、全ての人の生活向上につながる道筋を描くことも可能かもしれないと述べています。

 

 

イアン・ゴールディン教授の書籍

イアン・ゴールディン教授の書籍『新たなルネサンス時代をどう生きるか:開花する天才と増大する危険』は、1450年代から1550年代に欧州で起きた「大規模な繁栄が起きた稀有な時代」ルネサンス時代と同じことがベルリンの壁崩壊以降の世界で今、起きていると言及しており、健康、教育、富、テクノロジー獲得、紛争、パンデミック、集団移動危機まで色んな現象が酷似していることをデータをもとに説いています。そこで生き抜くために「熱中できるものを見つける」「失敗する勇気をもつ」「天才を歓迎する」ことなどが重要とイアン・ゴールディン教授は述べています。

 

 

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