イギリス人とパブでお酒を飲むときのマナー

パブで飲むイギリス人, マンチェスター

イギリス人とパブでお酒を飲むときのマナー

イギリスでは、pub(public house)が有名です。パブは単なる居酒屋やバーだけではなく、イギリス人にとって大衆コミュニティの場所にもなっています。

そんなイギリス人の生活に欠かせない場所の1つであるパブの利用方法について紹介します。

オーダーの仕方

パブでは、ドリンクも料理もカウンターの中にいるスタッフに注文し、会計は注文したものと引き換えに、その場で支払う”キャッシュ・オン・デリバリー (cash on delivery)” 方式になります。

日本の「英国風パブ HUB」と同じシステムなので、本番のパブに行く前に日本の「英国風パブ HUB」にて練習してもよいかもしれませんね。

ビールはカウンターに並んでいるタップを見て、銘柄を選びましょう。

 

Kind of beer in UK

出典:筆者作成

図:ビールの種類

 

ラガー(lager):ドイツ式熟成法で、日本の一般的なビールと同じ種類。のどごし爽やかで飲みやすい。上図の一番左。
エール(ale):ペール、ブラウン、ダーク、ボーダーなど種類は豊富。総称をエールという。上図の左から2番目。
ビター(bitter):イギリスの主流はエールで、ビターはエールのなかの1種。強い苦みが特徴。上図の右から2番目。
スタウト(stout):ギネスに代表されるコクのある黒エール。強いという意味だが、度数は低め。上図の一番右。
バーテンダーへの注文は、”Excuse me” などと口にださずに、目が合ったら眉を上げて微笑むようにしましょう(make eye-contact)。静かに目配せするのがマナーとされてます。
大袈裟なジェスチャーや指を鳴らすのはマナーが悪いと思われるので、注意しましょう。

 

パブが込んでくると、並んでいる順番がよくわからなくなることもあります。
それでも順番は守らないといけません。当然ですが、割り込む(jump the invisible)のは許されません。

 

ビールの量は、1パイント(pint)かハーフパイント(half pint)になります。1パイント(pint)は570 mlで、ハーフパイント(half pint)はその半分です。

 

イギリスでは多人数で飲む場合は、ひとりがグループ全員分のドリンクを買って、飲み終わったら別の人が全員分のドリンクを買いに行く、”ラウンド(round)”と呼ばれる注文方法があります。

ラウンド(round)の対応はスマートにすること

イギリス人とパブに行った際、誰かが皆の分をさっと買ってきてくれます。これは、上述したラウンドというもので、his round/ the roundとなります。
皆のグラスが減ってきたところで、また別の誰かが何も聞かずにもう一杯ずつ皆に買ってきます。また一人、もう一杯。このthe roundが続きます。だんだん酔ってくると人に気などを遣っていられなくなりますし、腰も重くなります。そうこうしていると、自分の番を忘れてしまいそうになります。
しかし、イギリス人はしっかりと誰がラウンドしたかを見ているのです。

 

自分のラウンド、つまり一緒に飲んでいる人達に1パイントのビールをを買ってくることを(buy his round/ buy the round of drinks for them)忘れないことは一種のマナーなのです。

 

イギリス人は原則として、「参加者全員が最低1回は皆の分の酒を買ってくるべきだ」と考えています。
もちろん、何十人もいれば、何十回もラウンドをするのは物理的にも時間的にも不可能ですが、いつもお金を出さない人間は結構見られているものです。

 

しばらくすると、

 

 

イギリス人
イギリス人

彼は絶対人のために飲み物を買わない。(He doesn’t buy his round./ He never buys a round)

 

と噂され、誘われなくなります。

 

筆者の友人でイギリスに留学していた友人も同じこと言ってました。

 

友人
友人

留学していた頃、イギリスの友人たちの「飲み会」の常連にもう一人日本人がいたんだけど、そいつは一度もラウンドしなかったから、そのうち飲み会に誘われなくなったんだよね。イギリス人にはケチな人間(penny pincher)って揶揄されてたよ。。

 

なるほど。イギリスのパブでは、おごられてばかりではなく、ラウンドは一種の義務として、割り切って気前よく早め早めに自分の番を終えておくべきですね。

 

誰かが、買いに行こうとしても、No, I’ll get these. It’s my round. (いやいや、僕のラウンドにさせて)と言って、皆の分を率先して買ってくるのが賢明ですね。

お酒が弱い人には辛いイギリスの文化

イギリス人男性の不文律の一つとして、人前では「飲めない」、「酒に弱い」と口に出さない、というのがあります。

 

ある日本人が、「お酒に弱い」と発言したところ、

 

イギリス人
イギリス人

そういうことは口に出さないほうがいいよ。

 

とイギリス人男性に言われたという話があります。

 

もちろん人によって感じ方や捉え方は異なると思いますが、一般論としてどうやら「男らしくない」、「情けない奴」という印象を与えてしまうようです。

 

とにかく、弱くても、グラスを空にしないで、ゆっくり飲むようにしましょう。

帰り際のポイント

日本と同じようにイギリスでも八分目くらいがちょうどいいでしょう。

ちょうどいいタイミングでお開きにすることで、相手はまた誘いたいという気持ちになります。

日本と違って、二次会、三次会などがない場合も多いです。

 

お開きにする際は、”Shall we make a move” と言いましょう。

ちなみに、最後にもう一杯行きましょうと言うときは、”How about one for the road?” と言います。

パブのはしごは、”pub-crawling/ a pub crawl” と言います。

 

お酒に酔ってしまうと「言い間違え」、「失言」というのが時々ありますが、失言は取り返しがつかない場合が多いので気をつけましょう。

週末は昼間からイギリス人がパブに集まる

週末はお昼ごろからイギリス人がパブに集まり、ビールを飲みながら、みんなでワイワイ会話を楽しみます。

 

Pubs and bars in UK's City Centre

出典:筆者撮影

図:週末にパブに集まるイギリス人

パブランチ

伝統的なイギリス料理が味わえるのもパブの楽しみのひとつです。大きな店では2階が本格的なレストランとなっている場合も多いです。バブといえども昼間から営業しているので、気軽にパブランチができます。イギリスの国民食ともいえるフィッシュアンドチップスや煮込み料理などを提供しているお店が多くあります。

最近はモダンヨーロピアン的なおしゃれなメニューも登場しているお店もあります。

 

Lunch in a pub

出典:筆者作成

図:パブでランチ

パブでの英会話

パブでよく使用する英語は以下のとおりです。参考にしてみてください。

 

・○○を1パイントください。→ A pint of ○○, please.

・これはおごりです。→ It’s on me.

・酔っぱらいました。→ I think I’m drunk.

・もう飲めません。→ I can’t drink any more.

・とてもいい気分です。→ I feel great!

・お酒に強いですね。→ You are quite a drinker.

参考文献

本記事は、以下の書籍を参考にして記載しております。

参考文献1:『イギリス英語は落とし穴だらけ』, スティーブ・モリヤマ, 研究社, 2016年1月20日

参考文献2:『イギリス (絵を見て話せるタビトモ会話)』, 玖保 キリコ, 木内 麗子, ジェイティビィパブリッシング, 2012年1月10日

 


イギリス (絵を見て話せるタビトモ会話)

 

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