バンクシー(Banksy)が英国ノッテンガムで描いた「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の場所を調査
こんにちは!「イギリスライフ」のサイトを運営しているAoneko(@blue_cats03)です。今回は、バンクシー(Banksy)がイギリスのノッテンガムで描いた「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の場所について紹介します。
バンクシー(Banksy)がノッテンガムで描いた「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の作品は、イクストン・ロード(Ilkeston Road)とローゼイ・アベニュー(Rothesay Avenue)との交差点にあります。アラン・シリトーの『土曜の夜と日曜の朝』へのオマージュとして描かれたのではないかと。https://t.co/vUkhLMTQn5
— Aoneko Lab (@blue_cats03) October 25, 2020
バンクシー(Banksy)が英国ノッテンガムで描いた「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の場所を調査
バンクシーの「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の作品は、ノッテンガム(Nottingham)のイクストン・ロード(Ilkeston Road)とローゼイ・アベニュー(Rothesay Avenue)との交差点にあります。Google Mapでプロットした場所です。
「自転車のタイヤで遊ぶ少女」はイクストン・ロードとローゼイ・アベニューとの交差点にある
ノッティンガム駅の北西にあるイクストン・ロードとローゼイ・アベニューとの交差点にあります。Google ストリートビューで確認したところ、美容院と郵便局が一致したので、この場所で間違いないでしょう。
ノッティンガム駅からバンクシーの作品の場所までの行き方
ノッティンガム駅に面しているカリントン・ストリート(Carrington St)を北上していきます。その後、メイド・マリアン・ウェイ(Maid Marian Way)、ダービー・ロード(Derby Rd)、イクストン・ロード(Ilkeston Road)の順に北西方向に進んでいけば目的地のバンクシーの作品に辿り着きます。
ノッティンガム駅からバンクシーの「自転車のタイヤで遊ぶ少女」の作品の場所までは2.25kmあります。歩いて行く場合は、30分ほどかかります。タクシーなどを使えば6分ほどで目的地に着きます。
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バンクシーが主張したかったこと:環境問題・消費社会を風刺か?
ノッテンガムの「自転車のタイヤで遊ぶ少女」は、壁の前には、後輪がなく壊れた自転車が標識の柱につながれ放置されており、少女が後輪を使っているように見せる演出を施したとみられます。
バンクシーはこれまで度々テーマにしてきた環境問題や消費社会を風刺してきましたが、今回の「自転車のタイヤで遊ぶ少女」も環境問題・消費社会を風刺している可能性があります。
自転車を使用した理由は?ノッテンガムの歴史や産業と関係があるのか?
バンクシーが、ノッティンガムで「自転車のタイヤで遊ぶ少女」を描いた理由や根拠を考えた際、ノッティンガムを舞台としたアラン・シリトーの『土曜の夜と日曜の朝』へのオマージュという見方があります。アラン・シリトーは、労働階級の子供として生まれ、自動車工場などで働いていたこと、そして、『土曜の夜と日曜の朝』の主人公はノッティンガムの自転車工場で働いていることから、バンクシーがアラン・シリトーに経緯を抱いていたのであれば、筋が通ります。
関連記事: 小説『土曜の夜と日曜の朝』のあらすじと感想
イギリスの作家アラン・シリトー(Alan Sillitoe)の小説「土曜の夜と日曜の朝」を読了。
酒癖悪く、人妻らと遊び、けんかっ早い主人公はなんだかんだ人間味があって憎めない。
「日曜日の朝」に運河のほとりで静かに釣りを楽しむ描写が個人的に好きです。https://t.co/IZ6GQ1T1JJ#英国労働者階級 pic.twitter.com/0bmhzENsST
— Aoneko Lab (@blue_cats03) October 31, 2020
閉塞感からの脱却は新型コロナウイルスを示唆してる?
『土曜の夜と日曜の朝』の主人公は、やり場のない閉塞感にもがきますが、バンクシーは昨今の新型コロナウイルスがもたらす閉塞感と照らし合わせている可能性もあります。そして、自転車のタイヤを使って無邪気に遊ぶ少女は、閉塞感のある日常にも「楽しみや喜びはある」というメッセージなのかもしれません。