書評『教育のディープラーニング』感想とレビュー

サブスクおすすめ
\プライム会員なら追加料金なし!/
教育のディープラーニング

写真: 教育のディープラーニング, 出典: 当サイト撮影

スポンサーリンク

【書評レビュー】『教育のディープラーニング』が面白い!(オススメ本)

こんにちは!Aoneko( @blue_cats03)です。今回は『教育のディープラーニング 世界に関わり世界を変える』を読んだ感想とレビュー記事です。

本書は、「ディープラーニングのための新しい教授法(NPDL)」プロジェクトの理論と実践を簡潔に整理し、学校からシステムレベルに及ぶ包括的な教育変革の道筋を示した書籍です。

 

 

マイケル・フラン(著)ジョアン・クイン(著)ジョアン・マッキーチェン(著)松下 佳代(監訳)濱田 久美子(訳)

 

『教育のディープラーニング』の概要

教育のディープラーニング』は、世界7カ国(オーストラリア、カナダ、フィンランド、オランダ、ニュージーランド、アメリカ、ウルグアイ)の約1,200校で実践されてきた「ディープラーニングのための新しい教育法(New Pedagogies for Deep Learning, NPDL)」の理論、実践、成果が体系的にまとめられた書籍です。なお、本書は以下の3部構成になっています。

 

『教育のディープラーニング』の構成

第Ⅰ部:世界に関わり世界を変える
第Ⅱ部:生きた実験室
第Ⅲ部:不透明な未来

 

マイケル・フラン(著)ジョアン・クイン(著)ジョアン・マッキーチェン(著)松下 佳代(監訳)濱田 久美子(訳)

 

ディープラーニングとは?

教育のディープラーニング』では、ディープラーニングのどこが「ディープ」なのかについて、以下のように解説しています。

  • より多く学び達成するという自分と他者の期待を高めるためのプロセスを提供すること。
  • 個性化と当事者性によって、学習への生徒の関与を深めること。
  • 生徒を「現実世界」に関わらせること。現実世界には生徒自身の現実と文化アイデンティティが投影されることが多く、これは異文化出身の生徒にとって特に重要になりうる。
  • 宗教的なものであるかどうかを問わず、大多数の住民が結びついている精神的価値に共感すること。
  • 探究を通じてスキル、知識、自信、自己効力感を身につけること。
  • 学習者、その家族、属するコミュニティ、教師との関係を新たに築くこと。
  • 他者と関わって善いことをしたいという人間としての欲求を深めること。

引用: 『教育のディープラーニング』, ディープラーニングとは?, 24頁

 

6つのグローバル・コンピテンシー

教育のディープラーニング』でいうディープラーニングは、「6つのグローバル・コンピテンシーを獲得するプロセス」と定義しています。

 

6つのグローバル・コンピテンシー
  • キャラクター(人格)
  • シティズンシップ(市民性)
  • コラボレーション(協働)
  • コミュニケーション(意思疎通)
  • クリエイティビティ(創造性)
  • クリティカルシンキング(批判的思考)

 

6つのグローバル・コンピテンシー

図: 6つのグローバル・コンピテンシー, 出典: New Pedagogies for Deep Learning, NPDL

 

ウェルビーイング

教育のディープラーニング』では、ウェルビーイングを増進するアプローチを4つの発達領域(認知的、身体的、社会的、情動的)に着目しており、ディープラーニングの活動と6つのグローバル・コンピテンシーは、これらの4つの発達領域に対応していると述べています。

ウェルビーイングに関する4つの発達領域

図: ウェルビーイングに関する4つの発達領域, 出典: 『教育のディープラーニング』, 37頁より当サイト撮影

 

教育実践

教育のディープラーニング』では、教師が学習経験をデザインする際に選択できる豊富な選択肢の例を示しています(下図)。

本書では、新しい教育実践を、「現実世界における新しいアイデアと知識の創造と応用を促す、最も有効な教育実践とイノベーティブな新しい実践との融合」と述べています。
有効な教育実践とイノベーティブな新しい実践の融合

図: 有効な教育実践とイノベーティブな新しい実践の融合, 出典: 『教育のディープラーニング』, 104頁より当サイト撮影

 

マイケル・フラン(著)ジョアン・クイン(著)ジョアン・マッキーチェン(著)松下 佳代(監訳)濱田 久美子(訳)

 

NPDLのYouTubeチェンネル

NPDLの活動をYouTubeにて観ることができます。『教育のディープラーニング』の著者であるマイケル・フラン(Michael Fullan)らの理論を動画から学ぶことができます。

マイケル・フラン(Michael Fullan)は、トロント大学オンタリオ教育研究所の元所長であり、長年にわたってカナダ・オンタリオ州を中心に、世界各地の教育改革を牽引してきた方です。

公式YouTubeアカウント: New Pedagogies for Deep Learning(NPDL)

 

『教育のディープラーニング』の原書

教育のディープラーニング』の原書は、『Deep Learning: Engage the World Change the World』です。英語タイトルをそのまま訳せば『ディープラーニング』になりますが、AIの「ディープラーニング」の本と間違われないように、邦題は『教育のディープラーニング』になっております。

 


Deep Learning

 

マイケル・フラン(著)ジョアン・クイン(著)ジョアン・マッキーチェン(著)松下 佳代(監訳)濱田 久美子(訳)

 

教育関連記事

子供のプログラミング学習は無料のCode.orgがオススメ」では、NPO「code.org(コード・ドット・オルグ)」が提供する無料のプログラミング教材について解説しています。

関連記事: 子供のプログラミング学習は無料のCode.orgがオススメ

子供のプログラミング学習は無料のCode.orgがオススメ
アメリカのSTEM教育から「Code.org」のサービスがリリースされ、子供(幼稚園, 小学生, 中学校, 高校)のプログラミング学習が無料となりました。お金をかけずにスキルが身につき、コストパフォーマンスの良い教育コンテンツです。

 

Aonekoをフォローする
Aoneko Lab