『ハンズ(HANDS)手の精神史』の感想とレビュー
こんにちは!Aoneko( @blue_cats03)です。今回は『ハンズ 手の精神史』を紹介します。
イギリスの精神分析家Darian Leaderの『HANDS』が面白い。この書籍を一言でまとめると「手は他者から触れられ、支配される受動的な器官でありながら、その同じ手が他者の支配から自らを引き離し、自由を可能にする能動的な器官でもある」という逆説である。#ジャック・ラカン派 #疎外と分離 pic.twitter.com/7RmzpJHFFe
— Aoneko Lab (@blue_cats03) January 9, 2021
本書の概要
『ハンズ 手の精神史』は、映画や文学、歴史的事実などを縦横に引用しつつ、「手」の果たしてきた文化的機能について考察を重ねています。
フロイトとラカン
フロイトは分析家が患者の話を聞く際にメモをとることを禁じましたが、その結果、分析家は、傾聴しながら編み物をしていることが多かったといいます。フロイト自身は傾聴する間、宝石の指輪を舐めていたという逸話も紹介されています。一方、ラカンはその晩年、結び目理論のモデルを洗練すべく、常に紐を持ち歩いては至るところで結び目をつくったりほどいたりしていたといいます。フロイトの孫エルンストの有名な「糸巻き遊び」のくだりは、「握ること」に対する「手放すこと」の困難さと重要性が強調されています。
身体への回帰
『ハンズ 手の精神史』は、技術が「手を忙しくする」ためにあり、それは手が身体表面を刺激することに戻ってしまわない工夫であると述べています。スマートフォンやゲーム機が、手の「身体への回帰」を防ぐために存在するという視点はさまざまな発展可能性を秘めていて興味深いです。
『ハンズ 手の精神史』と『精神分析の四基本概念』
ダリアン・リーダーが 依拠する精神分析家のジャック・ラカンが身体にあふれる欲望と関連づけつつ「疎外と分離」について論じた講義録『ジャック・ラカン 精神分析の四基本概念』は、『ハンズ 手の精神史』と併読することで、より理論的な知見を深めることができます。
【著者】ダリアン・リーダー
『ハンズ 手の精神史』の著者ダリアン・リーダーは、イギリスのラカン派精神分析家であり、ケンブリッジ大学で哲学を学んだ後、パリにて科学史を学ぶ傍ら、精神分析家としての訓練を受けています。現在は、Centre for Freudian Analysis and Research(CFAR)の発起人かつ主要メンバーであり、ローハンプトン大学の名誉教授でもあります。
公式サイト: Centre for Freudian Analysis and Research
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