【書評と概要】『ゲーテとの対話』の要約と感想レビューブログ(ゲーテの名言もあり)
こんにちは!Aoneko( @blue_cats03)です。今回は『ゲーテとの対話』の感想と概要の紹介です。
『ゲーテとの対話』読了。
ドイツの文豪ゲーテに寄り添った若き文学者がゲーテとの対話を記した書籍。
文学や芸術の他、外国や人生・生活など多岐に渡るゲーテに関する貴重な資料であり、同時にこの作品自体が文学の傑作として各国に愛された所以を十分に理解できました。https://t.co/vlrh13nTIz— Aoneko Lab (@blue_cats03) June 8, 2021
名著『ゲーテとの対話』のあらすじを簡単に3分で解説
『ゲーテとの対話』は、ドイツの詩人エッカーマンが、師匠ゲーテとの対話を綴った名作です。
Wikipedia: ヨハン・ペーター・エッカーマン
人生において、いい師匠に巡り合うことほど幸せはないと感じられる書籍です。エッカーマンがゲーテに心酔していることが、一文一文からひしひしと伝わってきました。
年老いたゲーテと彼を敬愛してやまない著者との親しい交流が目に浮かぶようでした。
筆者が『ゲーテとの対話』を読んで感銘を受けた箇所をいくつか紹介します。
概して私は、作りあげてしまった作品には、かなり冷淡な方だった。いつまでもそれに執着しないで、すぐに新しい作品のプランを練った。
引用: 岩波文庫『ゲーテとの対話』上巻
ゲーテの作品を批判する連中について、エッカーマンが聞いた際、ゲーテは自分も人間である以上、欠点はあるのだから作品に表れざるを得ないことを断った上でそう述べています。
「あなたの最高傑作は何か」と聞かれたら、「次の作品だ」と即答できれば批判など気にしている場合ではないと感じました。
「重要なことは」とゲーテはつづけた、「けっして使い尽くすことのない資本をつくることだ。」
引用: 岩波文庫『ゲーテとの対話』上巻
エッカーマンがイギリスの雑誌からドイツ文学の批判を毎月書いて送ってほしいという申し出を受けたと、ゲーテに喜んで報告したときのやり取りです。
自分の進路からも本性の方向にも反していることをやろうとするエッカーマンを、「無駄な時間を使うな」とゲーテは厳しく指摘して断り状を書かせます。
有用な仕事だけに注力し、成果にならぬことや自分にふさわしくないことはすべて破棄しろと、ゲーテはエッカーマンを諭します。
シェイクスピアはあまりにも豊かで、あまりにも強烈だ。創造をしたいと思う人は、彼の作品を年に一つだけ読むにとどめた方がいい。もし、彼のために破滅したくなければね。
引用: 岩波文庫『ゲーテとの対話』上巻
エッカーマンがシェイクスピアの全作品を銅版画で描いたものを見せてもらって、すばらしさのあまり絶句していた時の教えです。
途轍もない才能の塊に影響されすぎると、自分のオリジナリティを失ってしまい、その人との差に絶望して最後は創造の道を断念してしまうこともあります。したがって、才能の塊とはある程度距離を持って付き合ったほうがいいということをこの言葉から学ぶことができます。
「たしかに」とゲーテはいった、「この若い人には才能があるよ。けれども、なにもかも独学で覚えたというのは、ほめるべきこととはいえず、むしろ非難すべきことなのだ。」
引用: 岩波文庫『ゲーテとの対話』上巻
ある食事会で婦人たちがある若い画家の肖像画を賞賛し、彼女たちがさらにその画家が独学であることを続けて褒めた時の、ゲーテの教えです。
せっかく才能があるとすれば自由に好き放題させるのではなく、しかるべき大家についてきちんと腕を磨かなければもったいなく、また、見る人が見れば一瞬で見抜かれて興ざめしてしまうことを示唆してくれる言葉です。
才能だけではダメで、しかるべき人についてしかるべき訓練を受けて初めて一流になれるのだと改めて思いました。
「才能があるというだけでは、十分とはいえない。利口になるには、それ以上のものが必要なのだ。大きな社会の中に生活してみることも必要だし、当代一流の士のカルタ遊びを見たり、自分も勝負に加わってみることも必要だね。」
引用: 岩波文庫『ゲーテとの対話』中巻
ゲーテがエッカーマンに自己投資を説いた時の言葉です。ゲーテは経験を積むことの大切さを語り、経験を積むために先立つものはお金だと言い切ります。
ゲーテがとばす洒落の一つひとつにも財布いっぱいの金貨がかかっており、今ゲーテが知っていることは膨大な費用がかかっていることをエッカーマンは知ることになります。
岩波文庫『ゲーテとの対話』は読みごたえのある3部作
『ゲーテとの対話』は、全3巻でボリュームがありますが、一生モノの財産になる書籍だと思います。巷に溢れているノウハウ本のような陳腐な書籍ではないので、一度手にとってみて損はないでしょう。
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