2019年 MLB開幕戦 アスレチック対マリナーズ戦を観に行った話:引退直前の試合だった件
今回の記事は、2019年 MLB開幕戦(アスレチック対マリナーズ戦)に出場したイチロー選手を観に行った話です。
2019年3月20日(水)、いつものように18時過ぎに勤め先のオフィスを出て、帰宅しようと思った際、
ふと、
あぁ今日マリナーズの開幕戦じゃん。
小学生の頃に生でイチロー選手のプレーを観たいけど、もうこの先、生でイチロー選手のプレーを観る機会はないよなぁ。
と、思いました。
電車の中でもう生のイチロー選手を観ることはないのかぁと思い、少し哀しい気持ちになりました。
99.99%ダメもとで、会社と自宅の乗り換えの駅周辺にあるチケットショップを覗いてみました。
開幕戦の当日券なんて売ってないだろうなぁ
と、思いながらチケットショップの陳列棚を覗いてみると、奇跡が起きました。
・・・・うそ。チケットあるやんか。
秒速でチケットを購入しました。
既に試合が始まっていた時刻でしたので、1,900円で購入できました。
チケットショップのおっちゃんに「よっしゃ!これからイチロー観てきます!キリッ」と言ったら苦笑されました。笑
時刻はすでに19:00を回っていましたので、イチロー選手の第一打席を観るのは無理だろうと思いました。ただ、第二打席を生で観戦できるように急いで東京ドームに向かいました。
実はこれがイチロー選手を見る最後の試合でした。これは記事の後半に記載します。
生のイチローを観れた
かなり急いでいたので、東京ドームに着いた際、間違えてレフトスタンドに来てしまいました。
え、レフトスタンドじゃん。
完全に凡ミスです。
完全にあほです。
笑えません。
速攻でライトスタンドに向かいます。
い、いたー!
イチロー選手がいました!
生のイチロー選手を観れました!!
テンション爆上がりです↑↑
打者やピッチャーなどガン無視でずっとイチロー選手の守備を見ていました。
イチロー選手の打席
イチロー選手の第一打席は、観れませんでしたので、この第二打席は、全神経を集中してイチロー選手の打席を見守りました。
正直、ライトスタンド立ち見からは、かなり見えにくかったです。ただ、うだうだ言っても仕方ないので、ひたすらイチロー選手を応援しました。
結局、イチロー選手は、2番手ピッチャーのヘンドリックス選手からファウルを4球打つなどの粘りをみせましたが、8球目のボールを見極めて、ファーボールを選びました。
観客席からのイチローコールや、大きな拍手と声援、そして投手が投球モーションに入った後の急な静けさは、まるで教祖を拝んでいる信者のような光景でした(自分もその中の一人でしたが)。イチロー選手が打席に立つと、東京ドームの空間が少し異常な雰囲気になりました。
イチロー選手の守備、そして交代
イチロー選手は、4回裏の守備に向かうも、途中交代となりました。ベンチへ引き上げる際、イチロー選手は、ライトスタンドを向き、一度グローブを挙げてくれました。
イチロー選手から「応援ありがとう!」と、言われた気がしました。
翌日のスポーツ新聞を読んだところ、2打席で交代することを監督に言われていたようです。
ベンチに戻る際、ナインとハグを繰り返していました。これに対してイチロー選手は、
ハグをされるとは思わなかった。でもあれは、日本のファンからしたらどうなんだろうね。アメリカではよくやるんだけど、(日本のファンは)ちょっと戸惑ったかもね。
引用:ニッカンスポーツ, 2019年3月21日
と、仰ってました。
また、今日の試合に対して以下の発言がありました。
まぁ特別な開幕です。
見ているファンの人たちもちょっと違った雰囲気に感じましたね。
ジャイアンツとやっていた時は練習っぽい雰囲気が全体にありましたが、今日は全くなかったです。
引用:ニッカンスポーツ, 2019年3月21日
一度ライトの守備についてからの交代は、サービス監督の粋な計らいでした。
「普通の交代の仕方ではないけど、日本のファンのためにも適切な交代をしたかったんだ」
と、仰ってました。※1
※1参考資料: ニッカンスポーツ, 2019年3月21日
ライトスタンドで応援していた身としては、ご配慮いただいた、サービス監督に感謝したいです。
開幕戦後、チームメイトからイチロー選手に対してコメントがありました。
ゴードン選手は、
リスペクトしているよ。
自分にとって彼はとても大きな存在。
家族のようなものだね。
引用:ニッカンスポーツ, 2019年3月21日
と言っておりました。
この日2ランホームランを打ったC・ベッカム選手は、
「イチローの前を打つのは特別なこと。非常に嬉しいね。」
と、言っておりました。
この日逆転満塁ホームランを打ったサンタナ選手は、
「イチローと同じチームに入って、ボクの夢が叶ったんだ」
と、言っておりました。
イチロー選手がいかに愛されているかが分かりますね。
2004年、イチロー選手が262安打を達成した年のマリナーズの監督が、現アスレチックスの監督であるボブ・メルビン氏です。
イチロー選手への思い出について語ってくれました。
イチロー選手がベンチに下がった時、少しうるっときたよ。
彼のところにボールが飛んだ時、彼が打席に立った時、皆さんが固唾をのんで見守っていたね。
こういうシーンがこのシリーズ(日本開催)にはあるね。
引用:ニッカンスポーツ, 2019年3月21日
と、感慨を隠さない様子でした。
これまでのイチロー選手の開幕戦の成績
イチロー選手のこれまで(過去)のメジャーでの開幕戦の成績を整理してみました。
(年, 所属チーム, 打順, ポジション, 打数, 安打, 打点)
2001年, マリナーズ, 1番, ライト, 5打数, 2安打, 0打点 |
2002年, マリナーズ, 1番, ライト, 5打数, 3安打, 0打点 |
2003年, マリナーズ, 1番, ライト, 4打数, 0安打, 0打点 |
2004年, マリナーズ, 1番, ライト, 4打数, 1安打, 0打点 |
2005年, マリナーズ, 1番, ライト, 4打数, 2安打, 0打点 |
2007年, マリナーズ, 1番, センター, 4打数, 1安打, 0打点 |
2008年, マリナーズ, 1番, センター, 3打数, 0安打, 0打点 |
2009年, マリナーズ, 欠場 |
2010年, マリナーズ, 1番, ライト, 4打数, 1安打, 0打点 |
2011年, マリナーズ, 1番, ライト, 4打数, 2安打, 1打点 |
2012年, マリナーズ, 1番, ライト, 5打数, 4安打, 1打点 |
2013年, ヤンキース, 7番, ライト, 4打数, 1安打, 0打点 |
2014年, ヤンキース, 欠場 |
2015年, マーリンズ, 代打, 1打数, 0安打 |
2016年, マーリンズ, 代打, 1打数, 0安打 |
2017年, マーリンズ, 欠場 |
2018年, マリナーズ, 9番, ライト, 2打数, 0安打, 0打点 |
フリオ・フランコ選手に次ぐ最年長スタメン
イチロー選手は、45歳4ヶ月での大リーグ開幕スタメンでした。
最年長開幕スタメンの記録は、フリオ・フランコさん(当時アトランタ・ブレーブス)の45歳7ヶ月(2004年)となっておりますが、イチロー選手は、これに次ぐ最年長スタメンでした。
フリオ・フランコさんは、一時期ロッテに在籍してましたので、ご存知の方もいるかもしれません。
なお、日本のプロ野球では、45歳以上の開幕スタメンはありません。
(1998年の落合博満さん(当時日ハム)の44歳3ヶ月が開幕最年長記録です。)
観戦者との交流
イチロー選手がベンチに戻ってからは正直、やることがなくなってしまいました。
しっかりとアスレチック対マリナーズの試合を観戦することもできましたが、なぜだかそんな気にはなれませんでした。
そこで、観戦者と少し交流してみようと思いました。
当日は、45,787人の観客者が来場しており、ファンキーな観客が多かったです。笑
まずは、マルティネスさん。
このモヒカン姿、かなりファンキーですよね。笑
マルティネスさん、ビールを飲みながら沢山の日本人に絡んでいました。
「Yo, お前は英語を話せるのか?」
「Yo, 英語で何か言ってみろ?」などと言って、色々な人に絡んでました。
ただ、実際に話してみるとかなりよい人でした。
「Yo, 俺は日本が大好きなんだyo。Yo, 日本人最高だyo」と、いった感じでかなり陽気な人でした。
次にライトコイン(Litecoin)を宣伝する人に遭遇しました。
本人曰く、Litecoin開発チームのメンバーだとか。外見上、ちょっとアホっぽい感じがしましたが、めちゃくちゃ優秀なのかなぁ?? アメリカの西海岸の優秀なITエンジニア達はこんな感じなのかなぁ??
ついにイチロー選手に会えた
東京ドーム内の観戦者との交流をしている際、偶然にもイチロー選手に会うことができました。
イチロー選手に会えた嬉しさのあまり、一緒に写真を撮ってもらいました(写真では写ってませんが、上図の右側に筆者がいます。)
このイチロー選手、頷くだけで、一言も言葉を発しませんでした。
一緒に写真撮ってくれませんか?
写真をWeb上にアップロードしてもよいですか?
このような質問に対して全て頷くだけで、話そうとしません。
寡黙なイチロー選手のストイックさ、さすがでした。
エイミーさんを探せ
この日の来場者数は、4万5787人でした。イチロー選手のプレーを見ようと、大盛況で、「ICHRO」や背番号「51」のプラカードが多く掲げられてました。
その中に、通算安打を示す「イチメーター」でおなじみのエイミーフランツ(Amy Franz)さんも開幕戦に来ていました。
バックスクリーンの電光掲示板にエイミーさんが写ると、「エイミーコール」が自然と巻き起こりました。もはやイチロー選手の次に人気な方だと言っても過言ではないでしょう。
エイミーさんは、ライトスタンドの最前列からイチロー選手を応援してました。
慣れない土地で疲れているのに、日本のファンの為に親切に対応してくれているエイミーさんには本当に感謝したいです。本当にありがとう、エイミーさん!」
翌日、イチロー選手は引退を表明しました
現役大リーガーであることに生活のすべてを捧げてきたイチロー選手が、2019年3月21日、アスレチック対マリナーズ戦後、記者会見が開かれ、東京ドームでのアスレチックス戦を最後に第一線を退く意向を表明しました。
3月20日のマリナーズの公式Twitterでは、"Unforgettable (忘れられない)" といった意味深なコメントが掲載されてましたので、もしかして。。と、思っておりましたが。
関連記事: イチロー選手が引退した要因は動体視力の低下と老眼である
イチロー選手の引退会見で印象に残ったこと
イチロー選手の引退会見を見て、筆者が印象に残ったことをまとめてみました。人との比較ではなく、自分の物差しで自分自身を見つけていき、後悔がないように、小さな積み重ねを続けていくこと。
地道に努力するしかない。理想とのギャップが大きいと挫折してしまう。自分を信じてやっていくこと。遠回りしないと分からないこともある。失敗を恐れずに行動すること。
自分が熱中できるのもを見つけてほしい。自分がやりたいことをするべき。その生き方の方が後悔しない。
好きなことであれば、何度でもトライできる。壁も乗り越えられる。エネルギーがあるうちに行動した方がいい。
日本人は表現することが苦手であるが、内側に秘めた熱い思いはすごい。その熱い思いを表現した時の迫力は想像できないものである。
人に喜んでもらえることが、今の自分(イチロー選手)の喜びである。
感想
2019年3月21日、イチロー選手は現役を引退しました。
2019年3月20日に開幕戦で生のイチロー選手を観れて、本当に良かったなぁと思いました。
もうイチロー選手のプレーする姿を見る機会はありませんので、イチロー選手のプレーをこの目にしっかりと焼き付けることができ、本当に満足しております。
そして、たまたま当日のチケットをチケットショップにて見つけられたことも幸運としかいいようがありません。
イチロー選手には、「本当にありがとうございました。そして長い現役生活お疲れ様でした。」と、言いたいです。
ただ、1つ後悔があります。
いつも愛用している双眼鏡を残念ながら東京ドームに持っていけなかったことです。
野球観戦の際、双眼鏡があるのとないのでは、雲泥の差です。イチロー選手を双眼鏡でしっかりと見たかったです。。
ちなみに、筆者が愛用している coleman(コールマン)の双眼鏡は、明るさが素晴らしく、スタンド後方からもよく見えます。
コールマンの双眼鏡があれば、もっとイチロー選手を鮮明に見えたのになぁと思うと本当に悔しいです。
コールマンの双眼鏡の最大の魅力は、視界が広く明るくて、とても鮮明に見えることです。野球観戦の質がグッと上がります。
重さも長時間持っていても苦にならない重さです。また、他の製品と価格を比較したところ、お手頃な価格でパフォーマンスの高い商品であることがわかりました。コールマンの双眼鏡は、コストパフォーマンスが最強です。
個人的には、コールマンの双眼鏡が一番だと思っております。かなり気に入ってます。